洗い張り

染み抜き屋さんは、”きものの病院” に例えられる事があります。

患者さんを診察するように、着物も全体をチェックします。

悪いところがあれば、薬。シミが付いている時は、しみ抜き剤

しかし、状態によっては、開腹施術が必要なように、着物も、

シミ抜きで補わないときは、全体を解いて洗う事があります。

これが、洗い張りです。

解いて、元の状態(反物)に戻し、洗剤を付けてブラシで全体をこすります。洋服などで

経験があるかと思いますが、水を使って洗うと、さっぱりとした状態になりますね。

着物も、汚れ、カビ、シミ、等々知らぬ間に付いたり、他人に譲るなどの時

作り変え(縫い直し)の時は、この作業(あらいはり)が、とても重要な工程になります。

後々、残った汚れやしみなどは、別途、しみぬき工程が必要になりますが、

出来上がりの新鮮さなど、気持ちの良いものです。

サイズ変更や染め直し、等々の時は、欠かせない工程です。