長襦袢の生地のしみ抜き

 

ご覧いただきました作業風景は いかがでしたでしょうか。お手入れの手順などお分かりになられたと思います。途中 シミが残っても続ける場面が説明されていましたが お気づきになられたでしょうか。

どうしてなのか ご説明致します。

2度しみ抜き薬品を塗布し 抜けていくしみの具合がお分かりになられたと思います。シミが残っていても3度目を塗布しなかったのは 白く抜く事が目的ではなく綺麗な地色に戻すのが目的だからなのです。

薬品を塗布する度に シミとシミの周りの地色が抜けていきますので シミがご覧の様に残ったとしても 周りの地色の具合とシミの色の釣り合いを考慮し塗布するのを止める事としたのです。シミの周りの地色が白く抜けすぎると後々 色直しが難しくなり シミの色が多少残ったとしても 地色に戻す色直し(染色補正)で綺麗になると判断できる程度まで黄色いシミが抜けましたので 止めたと言うことです。たとえシミの色が残ったとしても 周りの色と調和させながら綺麗に出来るからです。やりすぎると生地が傷んだり色が抜けすぎたりしますので、出来るだけ少なくすることも大事な事だからなのです。

今後も 不定期ですが このような動画を掲載させていただきますので 興味ある方は ご覧いただければ幸いです。

ありがとうございます。

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